病院は嫌いである。 駄々をこねる子供のように、なんと言われようとも、嫌いである。 生死を行き来するような重病難病ならともかく、 病院へ行くほとんどの場合、風邪のようなはっきりとしている時ばかりだからだ。 先生は仰る。
「栄養をちゃんと補い、水分を十分摂って安静にしていて下さい」
そんなことは解っている。 それが出来ないから病院へ行くのだ。 そんな教科書的な模範解答なんか望んでいるものか、 休めないから何とかして欲しいのだ。
患者は我が儘である。 先生は大変だ。
もっとも、練習不足を重々承知の上でレッスンにやってくる生徒に対して、
「ここ、もっとよく練習して下さいね」
などと、我々もつい言ってしまうのだから病院の先生だけを責められない。 練習不足に、練習しなさい、などとほとんど意味のない事を言ってしまうとは。
反省します
しかし、何年前からであろうか、患者を呼ぶ時に「○○様」と呼ぶ事が増えてきた。 いくら医師の供給過剰だからといって、やり過ぎなのでは?と感じてしまう。 「○○さん」でいいではないか。 みなさん、どう思われますか。 病気になっておいでおいでぇ〜、と、感じてしまう。 そう感じるのは私だけ? しつこいようだが、皆さんどう思われますか。
良い事もある。
昔なら、出される薬を「これは何のための薬ですか」などと聞こうものなら、
「素人は黙っていろ!」
とは言わないが、十分そう感じさせられる態度をとられたものだ。
最近は違う。
「風邪ですね、どんな薬が欲しいですか」
と、完璧で100%都合の良い事を、頼みもしないのに聞いてくれる。
「ええーっと、とにかく仕事休めないのでこの頭痛を何とかして欲しいです」 「熱を今すぐに下げたいです」 「食欲が出る薬を下さい(これはごくたまにしか言わない)」 「胃が荒れないように胃薬も下さい」
と、華厳の滝のようにまくし立てる。 それでも希望通りの薬を処方してくれる。 あ〜、イイ世の中だこと。
つい先日、もっと驚いた事があった。
用事があって、とある税務関係の役所に行ったときのこと。 建物に入るなり、
「いらっしゃいませ」
え?
(書類を出して) 「どうもご苦労様です、暑いのに大変だったでしょう」
え?
(帰り際に) 「ありがとうございました」
え、えーー?
「ありがとうございました」って、どういう事? そこまで媚びないとちゃんと書類出さないの?他の人は。 税金払って、「ヘイ、毎度!」 寿司屋じゃあるまいし。
最近の役所事情に詳しい方、これってどういうものなのか教えて下さい。
度々お訊ねしますが、皆さんどう思われますか。
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